当方では標準東北語について、「奥州東北語
」という呼称を用いています(ただし、最終
的には「日高見語」が理想です)。
奥州とは、陸奥(青森・岩手・宮城・福島)
の別称ですが、「奥州藤原王国」の「奥州」
が、その支配領域である東北全土として認識
されているように、歴史的・慣習的に東北地
方全体を指して使われている現実があります。
また、室町時代に設置された「奥州総大将」
や「奥州管領」は奥羽を統括するための官職
ですが、これは当時の中央政権が「奥州」と
いう呼称を東北全土を指すものとして認識し
ていたことを示しています。
これらの歴史的な慣習に従い、当方では奥州
東北語の「奥州」を、東北全土を指す呼称と
して用いています。
尚、東北全体を指す呼称として、陸奥と出羽
をつなぎ合わせた「奥羽」という語がありま
すが、後ろにある出羽が陸奥に従属している
印象があり、当方としては使用を避けたい思
いがあります。
文:千葉光